他不是吾

芸術について

アーティストは
表現者として
何を表現したいのか

表現したい欲求の
その源にある

それは何か？

自らの内から溢れるもの

ある種の衝動のようなものを
現す

あるいは

自らの気配を
限りなく透明に澄まし
そこに映りこむ何かを
ただ 現す

うたや舞の はじまり

その根源は
自然への畏敬
神々へのささげもの
であったという

舞台芸術であれ
奉納であれ

その根源に
変わりはないだろう

だとしたら

私は何を
表現したいか？

夜空の星ぼしの下に
身をおいたとき

深い眼差しをたたえた
海の輝きに触れたとき

四季折々の彩りを纏う
山々の息吹きを感じたとき

こんなにも美しい姿を
魅せてくれる

大宇宙と自然

その慈愛と

圧倒的な包容力に
ただただ 感謝が溢れる

対して

私は自然にどう観えているだろ？
どんな私をみせることができるだろう？
何を魅せたいだろう？

私は私を包み
飽きることなく魅了する

この宇宙、大自然のように
なりたいと思う

もはや表現という枠を超え
私という枠を超え

そこへ還り
それとひとつになりたいと思う

それが

舞う

ということを通して

いつの日か叶えたいと

思い願う

未来だ｡。

てん

相反するものは
宇宙の法則の中で

絶妙なバランスで
存在していて

螺旋のように
めぐりめぐっている

むすびとひらきも
その理の中に
めぐりめぐっていて

それを それと
意識していなくても

そのように
ある

理の中に
めぐりめぐる
むすびとひらきに

繊細に 丁寧に
きちんと
意を乗せられる

そんな在りかたを
目指したい

と

思った 今日。

私の真中に

一つ

はじまりの

『てん』 を据えました。

星めぐり

身体の中の点と線
その巡りを探し

ひたすら見つめつづける
お稽古は

夜空の星々を繋ぎ
星座を見付けるような時間だ

ぼんやりしている点(星)を
諦めずに見つめ

繋いだ線(星座)に
秘められた物語(めぐり)を想う

あぁ、そうか

計り知れないと思っていた
広大な宇宙の神秘は、私の中にあったのか。。

私の身体は宇宙そのもの

私の身体を紐解くことは
宇宙の神秘を紐解くことだ

何と豊かな時間だろう
何と美しく楽しい あそびだろう

器(身体)を持って生まれてきたことに
あふれる感謝と愛しさが込み上げる

舞と出会えて
本当に良かった｡。