ほんとのこと
食と健康をテーマにした講演に参加してきた。
病気の家族と向き合われ、日々をより良いものとしていこうと努力されている方々と、お話をさせていただいた。
外科手術を選ばず、在宅での看とりを選ばれた方の言葉。
『“帰ってこれて嬉しい”って言ってくれていたけど、あの時のあの選択が正しかったのか、今も時々考えるんです。』
遠い眼差しで語られた
その言葉の重みを噛み締めた。
『食』とは、人を良くすると書く。
人を良くする食べ物を作りたい。
心を込めて。。。
東別院会館で開催されていた『ダキシメルオモイ』展を観てきた。
たまたま通りかかって知った展覧会。
石膏を混ぜた油絵の具を使い、
麻布に描かれた、福島に在住の母子の姿。
抱き合う母子の、その佇まいが、
幼い娘さんを放射能から守るため、
関東から実家のある関西に疎開しているお友達の姿と重なり、
複雑な、何ともやりきれない悲しさが胸に込み上げた。
逃げられる人、残るしかなかった人、、
逃げない道を選んだ人、、、
何が正なのか、そんなのは分からない。
いや、答えなんて無いのかもしれない。
ただ、分かっているのは、
目先の便利さや欲のために人間が作り出したもので、
人間自身が苦しめられているということ。。。
白川公園で行われたマツリゴトに参加してきた。
政治の事も、それを司る政治家の事も
正直、よく分からない。
けど、
原発問題、秘密保護法、憲法9条問題、、、
このままじゃいけないっていう
危機感は感じていた。
三宅さんの言葉は、とても分かりやすい。
それは多分、そこに、人としての魂があるからだ。
人間らしい理性と温かさを持った魂。
互いを分かり合おうとする柔らかな心。
互いの音に耳を傾けあい、
引き立てられたり、引き立てたり、、
気持ちよく寄り添う。
音楽では当たり前に出来てること。
1000人セッションに参加して、改めて感じた。
分かり合う術は対話だけではない。
まして、争い傷つけ合う行為に
何の意味があるだろうか?
理屈を越えて、響き合い、
奏で合う世界。
人も、動物も、自然も
あるべき姿でいられる世界。
その調和を崩してはならない。
会場で一目惚れして購入した
ワンピースとストール。
一緒に添えられた
『この布たちの歴史』を読んで涙が止まらなかった。
銃弾の音の中で、
ろうそくの光の中で、、
私たちが想像も出来ないくらい、ぎりぎりの暮らしの中で紡がれた布。
どんな想いで紡がれたのだろうか?
誰かのために何かを作ること、
それは限られた命の一部をその人のために注ぐということ。
そして、それをいただくということは、
その人の命を分けていただいているってこと。
人にはイメージする力がある。
目に見えぬ人々の姿をイメージしよう。
真の平和は、そこから始まる。きっと。
縁あって、今 私の手元に届いたこの服。
この布をまとうに値する己でありたい。。。
善と悪、幸と不幸、正と否
物事の捉え方は人それぞれ、
置かれている立場により変化する。
けれども、真理は一つだ。
『真理を見極める智慧と慈悲を持ちなさい』
旅先で立ち寄ったお寺の僧侶がおっしゃっていました。
智慧と慈悲
もう、見せかけの美しさはいらない。
ここから、私の旅が始まる。
永い永い、終わりなき旅。
私は『ほんとのこと』を見つけにいく。。。
by sorahasu | 2014-06-11 12:01